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今注目すべきはライブコマース

こちらのページでは、ライブコマースとはどのようなものかを解説しています。さらに、ライブコマースを導入するメリットとデメリットや、中国で普及している理由、日本で伸び悩んでいる理由などについても紹介しています。今後ライブコマースを取り入れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ライブコマースとは

「ライブコマース」は、ライブ配信を活用した販売方法です。ライブ配信の動画を活用し、ユーザーの購買行動を促していくもので、リアルタイムの動画で商品やサービスの紹介を行っていきます

ライブコマースでは、メーカーや代理店がインフルエンサーなどに依頼を行い、ライブ配信を行うという流れになっています。その中では、単に商品を紹介するだけではなく、コメント機能を活用して視聴者からの質問などにも答えていくことも可能。映像で商品を紹介する点がテレビショッピングにも似ていますが、ライブコマースの場合は配信する側と視聴する側が双方向にコミュニケーションをとれる点が大きな特徴であり、メリットでもあります。

さらに、視聴者からのリクエストに応えて、商品詳細を見せることも可能です。このように、視聴者側も商品の魅力について詳しく情報を得られますので、購買につながる可能性を高められるといえるでしょう。

ライブコマースは中国で普及

ライブコマースの先進国は中国といわれているように、中国国内においては、ライブコマースを通じた買い物が一般的なこととして受け入れられています

中国のライブコマースでは、有名人や「KOL(Key Opinion Leader)」とも呼ばれるインフルエンサーが配信者として商品のPRを行うケースが多くなっています。また、ライブコマース全体のうち、レディースアパレル市場が活発である点が特徴となっていますが、近年では「食の安全」に対する意識や関心の高まりから、生鮮食品のカテゴリも人気が上昇している傾向があるようです。

中国でのライブコマース成功事例

中国では、2016年にAlibaba(アリババ)社が「Taobao Live(タオバオライブ)」の提供を行ったことで一躍注目を浴びた経緯があります。「独身の日」と呼ばれ大きなセールが行われる11月11日の光棍節(こうこんせつ)に、新しいツールとして導入されてから、中国のライブコマース市場は大きく成長を続けています。

ライブコマースのメリット

動画を使って商品の情報をたくさん伝えられる

ライブコマースは、動画を使って商品の魅力を伝えられます。動画に含まれる情報量は非常に多く、テキストや写真のみを使用した場合と比べて、伝えられる情報の量が格段に多くなります。

この点から、テキストなどを使用した場合には伝えきれない商品の魅力についても、動画であればしっかりと伝えられる点が大きなメリットといえます。例えば、洋服を着用した際の素材感は、実際に着ている様子を動画で見せることで伝わりやすくなります。

また、動画であれば配信する側が「自分の言葉で商品を説明できる」のもメリット。その商品が持っている魅力を、視聴者に強く印象づけられます。

すでにファンがついている場合には宣伝しやすい

すでに配信者にファンがついている場合には、そのファンに向けて宣伝を行えるため、集客量が予想しやすい点もメリットのひとつといえます。さらに、視聴者はすでにその配信者のファンであり、内容についても好意的に受け取ってくれる点からも、単に動画配信を行うよりも宣伝効果が高いといえます。

また、商品を買う側にとっても、配信者と視聴者が相互にコミュニケーションを取れるため、その場で質問が可能である点がメリットになると考えられます。購入したい商品があるものの、気になる点が解消できないために購入を見送ってしまうなどの状況も防げるでしょう。

新しい顧客層にアプローチできる可能性がある

ライブコマースは、配信する側も視聴する側も「場所を選ばない」点がメリットといえます。そのため、日本の事業者が外国に在住しているインフルエンサーに依頼を行ってライブコマースを行うことも可能です。さらに、その配信をヨーロッパに住む方が視聴し、そこから注文が入るケースも考えられるでしょう。

このように、「場所を選ばない」という面から、これまではアプローチが難しかった新しい顧客層に対して商品の宣伝を行える可能性がある点も、ライブコマースのメリットといえます。

ライブコマースのデメリット

商品と配信者の選定に注意が必要

ライブコマースを行う上では、商品と配信者の選定に注意が必要です。

まず、商品については何でもライブコマースに向いているわけではなく、アパレル・化粧品など使い心地や見た目が重視される商品がライブコマースに向いているといわれています。また、例えば高齢の方などライブコマースをあまり視聴しなさそうな層向けの商品は向いていないと考えられます。

さらに配信者を選定する際にも、フォロワー数などの人気のみに注目した選び方をしてしまうと、視聴者層や商品がマッチせずに効果が出ないという結果になる可能性もあります。その配信者がどのような商品について配信を行っているかにも着目すると良いでしょう。

事前の周知を徹底しないと集客が見込めない

突然ライブコマースを行ったとしても、視聴者を集めることは難しく、売上につなげられません。そのため、事前に配信に関する周知を行っておき、当日の集客を高めていくことが重要なポイントとなってきます。

ライブ配信の前にどのような周知を行うかによって、遠方に住んでおり店舗に足を運べない方や、店舗に足を運ぶ時間がない方などの集客も見込めるようになります。そのため、配信内容を魅力的な形で予告する、カウントダウンを行うなど、さまざまな形で視聴者の興味や関心を集めるようにしましょう。

配信内容により企業イメージを損なう可能性がある

ライブ配信の内容によっては、企業のイメージが損なわれてしまう可能性がある点も、ライブコマースのデメリットといえます。もし企業イメージとかけ離れたライブ配信を行ってしまうと、視聴者は戸惑ってしまいますし、これまでに築いてきた企業イメージに影響する可能性もゼロではありません。

ライブコマースを行うにあたっては、ブランディングを徹底する意味でも具体的な配信内容をあらかじめ決めておくことが大切です。また、セットや配信中の世界観をしっかりと構築するとともに、イメージに合った配信者を選定する点もポイントとなってきます。

ライブコマースの日本での市場規模や認知

日本においてライブコマースが浸透し始めたのは2017年ころとされていますが、まだ普及しているとは言い難い状況となっています。MMD研究所が公表している調査データによると、2021年時点における「ライブコマース」という言葉の認知度は合計43.2%となっています(調査対象:全国の18〜59歳の男女5,000人)。しかもこちらの43.2%の中には、「言葉は聞いたことがあるものの、利用方法・内容はよく知らない」と回答した人数も含まれています。

さらに、「ライブコマースの配信コンテンツを見たことがある」という人は12.7%、その中で商品を購入した経験のある人は5.8%。このような調査結果から、日本におけるライブコマースの認知度はそれほど高くないといえるでしょう。

参照元:MMD研究所(https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1960.html)

日本でライブコマースが伸び悩む理由

日本においてライブコマースが伸び悩んでいる理由としては、認知度があまり高くないという点に加え、「商品のPRや販売をライブ配信で行うライバーが少ない」「日本では実店舗やEC店舗など、信頼性の高い環境が提供されている」などの理由が挙げられています。

日本にも人気のインフルエンサーはいますが、現時点ではYoutube配信や企業案件の商品宣伝などの活動をメインとして行っているケースが多く、ライブ配信で商品のPRや販売を行う人が少ない状況といわれています。

また、中国の場合は市場にコピー品や偽物が多く出回っている状況があり、消費者は「信頼性」を重視している点が特徴のひとつです。このような状況があることから、中国では有名なインフルエンサーの起用によって信頼を得ることで商品を販売する方法がメジャーになった、という背景もあります。一方、日本では偽物の流通はゼロではないものの、実店舗など信頼のおける環境が提供されているため、中国にてライブコマースに求められるニーズが日本では当てはまらないという点も、普及しにくい要因のひとつと考えられています。

ライブコマースにおすすめのサービス

現在、各社からライブコマースツールが提供されています。ツールを選定する際には、自社で取り扱う商品や購買層に応じたツールを選択すること、また視聴を促すための機能が搭載されているかなど、ポイントを抑えながら選んでいく必要があります。また、ライブコマースに初めて取り組む場合には、コンテンツ作成支援サービスが用意されているツールを選択するのもおすすめです。

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【選定基準】2023年2月15日時点、Googleで「インタラクティブ動画」と検索した際に表示された全インタラクティブ動画プラットフォームを調査。Eコマースでの導入事例としてHPに成功事例の掲載が多かった順に3社選定。Tig(35事例掲載)、MIL(6事例掲載)、Firework(3事例掲載)
(※1)(※2)(※3)2023年4月時点、それぞれ公式HPにて