このページでは、動画マーケティングにおいてKPI設定を導入するメリットや、具体的な数値設定を行う際のポイントなどをまとめました。
KPIとは「Key Performance Indicator」の略であり、日本語に訳せば「重要業績評価指標」という意味になる用語です。KPIは何かしらの目的やコンセプトにもとづいて事業計画や経営戦略を策定する上で、目的へ到達して目標を実現するための途中経過の評価指標。達成を前提として具体的な数値や条件を設定することが基本となります。
そのため、KPIは単に理想やイメージを数値化して設定するのでなく、はっきりとした数値目標を設定します。またそれを必ず実現していくことを条件として事業成功に向けた取り組み方を考えなければなりません。
なお、KPIは真の目標達成に向けて必要な途中経過を評価するための数値であり、KPI自体を目標値として扱うことは本末転倒です。
動画マーケティングにおいてKPI設定を行う場合、様々なアプローチの手段や目標によって数値を検討していくことが重要です。
動画コンテンツに関連した主要KPIには、一例として以下のようなものがあります。
再生回数や視聴回数は文字通りその動画がユーザーに再生・視聴された回数です。どれほど魅力的な動画コンテンツを制作したとしても、そもそもユーザーに視聴されていなければ広告としての価値を発揮することはできません。そのため、動画を活用したマーケティング戦略では再生回数・視聴回数についてKPIを設定し、実現に向けたプロモーションを続けていくことが大切です。
インタラクティブ動画を活用した動画マーケティングの場合、動画内のコンテンツをクリックしてもらい、目的の商品サイトや企業ホームページへユーザーを流入することもポイントになります。そのため、動画の再生数や視聴回数だけでなく、実際にどれだけのユーザーや動画から対象となるホームページやウェブサイトへ訪問してくれたのかチェックすることも大切です。
新しく動画を視聴したユーザー数や、企業サイトに登録してくれているリピートユーザーについて、一定期間内にどれだけの人数を獲得できるのかという数値もKPIとなるでしょう。また前年比からの登録ユーザーの増加数や増加率といったものも、プロモーションの成果を考える過程でKPI設定として意味を持ちます。
例えば3分の動画を作成したとして、平均再生時間が1分しかなければ、多くのユーザーが最初の3分の1を観た時点で動画の再生を終了していることになります。また複数の動画を作成したとして、全体的な平均再生時間や総再生時間を確認することで、プロモーションの効果やどの程度の再生時間が広告として適しているのかを考えるうえで役に立つでしょう。
プロモーションのために動画コンテンツを制作した場合、ユーザーがその動画を最初から最後まで視聴してくれたのか、それとも途中で動画の視聴を終了したのかは重要なポイントです。そのため再生が最後まで完了された割合や、動画のどの辺りまで視聴が維持されていたのか知ることは欠かせません。
コンバージョン率とは、その動画をきっかけとして商品購入やサービス登録などが成立・成約した割合を指します。
動画マーケティングの目的はあくまでも商品やサービスの宣伝であり、コンバージョン率が高くなるようにプランニングしていくことが肝要です。
KPIは目標達成に向けて到達すべき途中経過についての指標です。KPI設定を行うためには常に目的を設定して、具体的な期間を決めて、その上で途中経過目標とすべき数値を決めるといった順序が必要になります。
動画を制作してプロモーションやマーケティングを行う場合、必ずその事業ごとの目的や目標があり、その内容に合わせた動画の活用法や利用価値を考えなければなりません。またプロモーションの手段によって動画を展開するプラットフォームも異なります。当然に検討すべきKPIの内容もそれに応じて変わってくるでしょう。
動画の目的や事業の目標が定まれば、それに従って途中経過の指標とすべきKPIの内容やテーマを検討します。
KPIは途中経過の指標であり、達成までだらだらと際限なく時間を浪費しては意味がありません。そのためKPI設定を行う際には必ず数値達成までの期間を設定し、その期間内に取り組むべき方策を考えます。
KPIの項目や期間が決まれば、改めて実際に達成すべき目標値を明確に定めます。
KPIは本来の事業目標の達成に必要な途中経過指標であり、実現可能であり目標達成の過程で到達すべき数値を設定することがポイントです。
【選定基準】2023年2月15日時点、Googleで「インタラクティブ動画」と検索した際に表示された全インタラクティブ動画プラットフォームを調査。Eコマースでの導入事例が多かった順に3社選定。Tig(35事例掲載)、MIL(6事例掲載)、Firework(3事例掲載)
Tigシリーズ
(パロニム社)
MIL
(ミル社)
Firework
(ループ・ナウ・テクノロジー社)
【選定基準】2023年2月15日時点、Googleで「インタラクティブ動画」と検索した際に表示された全インタラクティブ動画プラットフォームを調査。Eコマースでの導入事例としてHPに成功事例の掲載が多かった順に3社選定。Tig(35事例掲載)、MIL(6事例掲載)、Firework(3事例掲載)
(※1)(※2)(※3)2023年4月時点、それぞれ公式HPにて