ここでは、インタラクティブ動画の導入の費用感について、低価格帯のサービスの特徴や高価格帯のサービスの特徴を紹介します。また、インタラクティブ動画で欲しい必須機能についてもまとめました。
インタラクティブ動画の費用は、インタラクティブ構築費が発生するため一般的な動画と制作料金は異なります。また、シナリオや分岐の数、制作会社によっても料金は大きく変動するため、明確な費用相場の定義は困難です。ただし、インタラクティブ構築費として10万円以上の費用が発生することがほとんど。この構築費が、インタビュー動画や企業案内動画、音響、ナレーションなどの動画制作料金に加算されます。
一般的にインタラクティブ動画の製作費用は、制作会社がヒアリングを行った上で見積もりを作成します。制作会社によっては、予算にあわせてプランを提案してくれるところも。プランや製作内容によって価格が異なるため、必ず見積もりを作成してもらうことが大切です。複数の制作会社に見積もりを依頼し、比較しながら自社に適した依頼先を選ぶようにしましょう。
インタラクティブ動画制作会社の中には、低価格帯のサービスも存在します。ただし、安いからと言って安易に選ぶのは止めておきましょう。安いサービスには必ず何らかの理由があります。例えば、使える機能の数が少なかったりオプションを付ける必要があったりする場合もあるでしょう。
使える機能数をチェックするなど、自分たちの考えている動画を満足に作ることができるのかを確認しておくことが大切です。また、オプションを付けないと理想の動画が作れず、結局予算を超えてしまう、なんてこともあるので気をつけましょう。
中には、撮影の仕方によって予算が抑えられるケースもあります。例えば自身たちがスマホなどで撮影した素材を提供して編集だけ制作会社に依頼する場合、費用は数万に抑えられることも。サービスの内容をよく確認し、予算と合わせて考える必要があります。
高価格帯のサービスには、さまざまな機能が付いているものが多数存在します。中には、スマホで簡単に撮影・編集できるにもかかわらず、クオリティ高い作品ができあがるサービスも。また、製作会社によっては分析や改善提案もしてくれる場合や、オフラインや他マーケティングと併せて提案してくれる場合もあります。
ただし、高価格だからといってすべてのサービスに欲しい機能が付いているわけではありません。自社が撮りたいと思っている動画、欲しいインタラクティブ機能などを吟味し、期待している効果が得られるであろう制作会社を選ぶようにしましょう。
インタラクティブ動画の機能にはさまざまなものがあります。その中で、動画に組み込みたい必須機能について紹介します。
動画内に分岐ポイントを設置し、ユーザーの選択によって次に再生される動画を変えることができる。
動画内の画像・テキスト・URLをタップした際、動画の上にポップアップでページを表示する。
チャプターメニュー(目次)を開き、チャプターを選択することで指定したシーンに移動できる。
GoogleMapのURLを設定し近隣店舗などの検索、経路案内ができる。
中には「Googleマップルート表示」といってお気に入りルートをつなげることができるGoogleMap高度連携ができるインタラクティブ動画プラットフォームもある。
視聴行動指標から視聴者の興味関心を分析する。
動画上の画像・テキストをタップすることで、同動画の特定のタイムに移動できる。
お気に入り設定した商品を一覧画面に登録し、指定したアイテムをあらかじめストックエリアにセットできる。
動画とリアル店舗の連動が可能とし、割引コードなどを活用してECサイトと連携することができる。
動画上のタップだけで、特定の電話番号に発信したりHPを表示したりすることができる。
動画上をタップすることでお問い合わせフォームに移動できる。
eコマースにおいてインタラクティブ動画を制作する場合、基本的な機能はもちろんですが、「お気に入り・ストック機能」「クーポン」「電話リンク、HP連携リンク」などがあれば、求めたい効果が期待できるインタラクティブ動画に仕上がるでしょう。また、ユーザーニーズに合ったコンテンツに改善するためには「分析機能」も必要です。
その他の業界では、基本的な機能である「ストーリー分岐」や「チャプター(目次機能)」は必須です。また、店舗に誘導したいなら「Googleマップ連携」があると便利でしょう。「分析機能」はどの業界においても必要な機能と言えます。
eコマース以外で利用する場合の活用法とおすすめサービスを見る
インタラクティブ動画の費用は、動画の内容やインタラクティブ機能によってさまざまです。制作会社を決定する際は、自分たちが求める成果を得られるサービスであるかをしっかり確認した上で選ぶようにしましょう。複数社から見積もりを取ることも大切です。
【選定基準】2023年2月15日時点、Googleで「インタラクティブ動画」と検索した際に表示された全インタラクティブ動画プラットフォームを調査。Eコマースでの導入事例が多かった順に3社選定。Tig(35事例掲載)、MIL(6事例掲載)、Firework(3事例掲載)
Tigシリーズ
(パロニム社)
MIL
(ミル社)
Firework
(ループ・ナウ・テクノロジー社)
【選定基準】2023年2月15日時点、Googleで「インタラクティブ動画」と検索した際に表示された全インタラクティブ動画プラットフォームを調査。Eコマースでの導入事例としてHPに成功事例の掲載が多かった順に3社選定。Tig(35事例掲載)、MIL(6事例掲載)、Firework(3事例掲載)
(※1)(※2)(※3)2023年4月時点、それぞれ公式HPにて