マーケティングの要ともいえるターゲット設定(ターゲティング)。動画マーケティングにおいても、視聴者の年齢やプラットフォームの種類といった属性に応じて適切なターゲティングを行うことで、広告の費用対効果を高めることが出来ます。
消費者のニーズが多様化した今日において、商品・サービスに合ったターゲット設定を行うことは、マーケティングの要と言えます。例えば30代の女性と20代の男性とでは、求める商品やサービスのニーズは大きく異なりますし、同じ30代の女性であっても、都市部に住んでいる方と地方に住んでいる方とでは、強く訴求する商品・サービスは全く異なります。
同じことは動画マーケティングにも当てはまります。動画マーケティングのより費用対効果を高めるためにも、ターゲットを予め明確にしてからコンテンツを制作するようにしましょう。
ターゲット設定を行うにあたっては、顧客および潜在顧客を属性ごとにグループに分ける(セグメンテーションする)のが一般的です。属性としては、性別、職業、所在地、家族構成、収入…などが一般的ですが、商品やサービスによっては、さらに別の属性を考慮する必要があるケースもあります。
潜在顧客をセグメンテーションした後は、商品・サービスがより訴求するのはどのグループなのか決めていきます。この時、それぞれのグループのライフスタイルや趣向を具体的にイメージするようにしましょう。
また、事業の成長や商品・サービスのラインナップの変化に応じて、ターゲット設定は定期的に見直す必要があります。
年齢層ごとに、動画視聴の傾向は大きく異なります。そのため、動画マーケティングにおいては、視聴者の年齢に応じたターゲット設定が非常に重要です。
10~20代はスマートフォンで動画を視聴する傾向があり、また、総務省が実施した「令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によれば※、休日における年齢別の動画視聴時間は10代が最も長く、次いで20代が長くなっています。
10~20代は動画需要がとりわけ高い世代であり、10~20代向けの動画マーケティングを行う際には、スマートフォンでストレスなく視聴できるコンテンツを制作する必要があると言えます。
MarkeZineの記事によれば※、動画広告の完全視聴率が最も高いのは30代・40代の男性であり、また、広告を視聴した後に商品・サービスを調べる人の割合が最も高いのは40代女性となっています。男女共に、30~40代は動画コンテンツに対する反応が良い世代だと言えます。
50~60代は、インターネットよりもテレビを好む世代と言えます。実際に、総務省の「平成30年度版情報通信白書」によれば※、テレビを見る人の割合は50~60代が最も高く、50代で91.7%、60代で94.2%となっています。
YouTubeやFacebookといったプラットフォームごとに、ユーザーの動画視聴傾向は異なります。
そのため、動画マーケティングのターゲティングでは、ターゲットの年齢層に加えて動画プラットフォームごとの視聴者層の違いも考慮する必要があります。
YouTubeは、1 日あたりの総動画視聴時間が 10億時間を超える※世界最大の動画プラットフォームです。男女問わず幅広い年齢層が利用しており、広告動画は属性ごとに細かくターゲティングを行うことが出来ます。
幅広い層に訴求したい商品・サービスから比較的ニッチなサービスまで、幅広く対応できるプラットフォームです。
Facebookのユーザーは20~30代以上の男性が多いとされています。視聴した人が「知り合いに共有したい」と思うようなコンテンツを制作すれば、いいね・Likeによる拡散が期待できるのはFacebookの大きな特徴です。
また、Facebookでは、地域や年齢、性別はもちろん、興味や関心事でもユーザーをターゲティングすることが出来ます。限られた一部の層に訴求したい商品・サービスがあるという場合には、Facebookがおすすめです。
20~30代のユーザーが多いX(Twitter)。鮮度の高い情報を素早く拡散することが出来るのはX(Twitter)ならではの特徴です。
また、そのリアルタイム性の高さから、テレビやラジオといったメディアとの相性がいいのもX(Twitter)の大きな特徴と言えます。例えば、あるテレビ・ラジオ番組の視聴者に、その番組についてのツイートさせ、そのツイートを見たユーザーが番組を視聴する…といった連鎖反応を起こすことも出来ます。
10~20代の女性が多く利用しているInstagram。インスタ映えという言葉に象徴されるように、Instagramといえば写真のプラットフォームというイメージがありますが、ストーリーやリールを通じて多くのユーザーが動画を視聴しています。
また、Instagramには独自のショッピング機能が実装されています。企業の投稿をタップして商品・サービスのショッピングページを訪れるユーザーの数も多く、プロモーションに適したプラットフォームの一つです。
【選定基準】2023年2月15日時点、Googleで「インタラクティブ動画」と検索した際に表示された全インタラクティブ動画プラットフォームを調査。Eコマースでの導入事例が多かった順に3社選定。Tig(35事例掲載)、MIL(6事例掲載)、Firework(3事例掲載)
Tigシリーズ
(パロニム社)
MIL
(ミル社)
Firework
(ループ・ナウ・テクノロジー社)
【選定基準】2023年2月15日時点、Googleで「インタラクティブ動画」と検索した際に表示された全インタラクティブ動画プラットフォームを調査。Eコマースでの導入事例としてHPに成功事例の掲載が多かった順に3社選定。Tig(35事例掲載)、MIL(6事例掲載)、Firework(3事例掲載)
(※1)(※2)(※3)2023年4月時点、それぞれ公式HPにて