数あるコンテンツ動画の中でも、最近人気を集めている漫画動画。メルマガやSNSなどを通じて漫画動画を配信する企業も増えてきていますが、なぜ実写ではなく漫画なのでしょうか。
実写ではなくあえて漫画で動画が作成される理由には、以下のメリットが関係しています。
日本には漫画文化が根付いており、多くの人が子供の頃から慣れ親しんでいます。そのため、性別や年代を問わず幅広い層に親しみを感じてもらいやすいメリットがあります。
Webコンテンツに「広告」を感じるだけで敬遠するユーザーが多い中、漫画なら広告であっても視聴してもらいやすいのは、漫画そのものに親しみを覚えているからです。
実写だと不自然な印象を与える表現も、漫画なら自然に表現できる自由度の高さも関係しています。
世界中のどこを舞台にしても、地球を飛び出して宇宙にしても、漫画なら自然です。動物やモンスターがしゃべっていても漫画の世界では不思議ではありません。このように自由に表現できるため、伝えたい内容も分かりやすく訴求することができます。
漫画の主人公や登場人物に、商品やサービスを体験してもらうといったストーリーを仕立てられるのも漫画動画ならではです。
視聴者は漫画の主人公を自分に置き換えてイメージするため、自然と訴求力を高めることができます。実際に使ってみた感想や商品のイメージ、悩みの解決につながる理由を漫画のセリフに乗せて紹介すれば、視聴者にリアルな体験を感じてもらうことができるでしょう。
実写で動画を撮影する場合、役者やモデルなどをキャスティングしなくてはなりません。撮影する人や動きを指示する人、動画を編集する人など、スタッフの配置も必要です。
ロケーションによっては撮影許可に費用がかかる場合もあり、さらには役者とスタッフ全員がロケ地へ赴く交通費もかかるでしょう。実写動画は、規模によって多額のコストがかかるのです。
一方、漫画動画であれば基本的にモデルやロケは必要ありません。実写動画よりも低コストで製作できる点も大きなメリットのひとつです。
漫画のキャラクターを用いた訴求は、実写動画やテキストの文章よりも感情移入しやすい傾向にあります。視聴者に内容を理解させて共感してもらいやすくなるので、感情を動かして惹き込みたいときに効果的です。
また、ビジュアルとセリフの両方で表現できるため、難しいテーマや専門的なことも理解してもらいやすくなります。
インタラクティブ動画は、動画でできることとテキストコンテンツでできることを組み合わせたような仕組みです。
動画の視聴途中にタップやクリックなど、視聴者が何らかのアクションを起こせるようになっています。選択されたボタンに合わせたストーリー分岐もできますし、気になるポイントをタップすると詳細が表示されるような仕掛作りもできます。
漫画の絵やセリフで心を動かすだけでなく、視聴者にアクションしてもらうことは、販促などのマーケティング活動に効果を発揮します。
漫画のインタラクティブ動画では、視聴者の好きなタイミングで動画を自由に展開できるように意識することが大切です。
再生が一方的に進むのではなく、自分のペースで読めるようにしましょう。画面をタップすると前後のページへ飛べるように工夫すると、視聴者が快適に読んでくれるようになります。
強調したい場面は、ポップアップ表示で補足しましょう。要所にタップポイントを入れ込み、重要な情報は能動的に見てもらう仕掛けを施すことで商品やサービスに対する理解を促せます。
CTAは、ポップアップ内、漫画の最終ページ、動画終了時など、複数の場所に設置してください。CTAを設置することで、単に視聴者に動画を見てもらうだけでなく「次のアクション」に繋げられます。
漫画のインタラクティブ動画は、視聴者に親近感を持って観てもらいやすい、表現の自由度が高く共感してもらいやすい、実写よりも低コストで制作できるなど、多くのメリットがあると分かりました。
動画の作成ポイントをしっかりと押さえた上で制作すれば、漫画とインタラクティブ動画の両方のメリットを組み合わせて訴求力を高められます。
インタラクティブ動画をビジネスに活かしたいとお考えの方は、漫画によるインタラクティブ動画も検討してみてはいかがでしょうか。
【選定基準】2023年2月15日時点、Googleで「インタラクティブ動画」と検索した際に表示された全インタラクティブ動画プラットフォームを調査。Eコマースでの導入事例が多かった順に3社選定。Tig(35事例掲載)、MIL(6事例掲載)、Firework(3事例掲載)
Tigシリーズ
(パロニム社)
MIL
(ミル社)
Firework
(ループ・ナウ・テクノロジー社)
【選定基準】2023年2月15日時点、Googleで「インタラクティブ動画」と検索した際に表示された全インタラクティブ動画プラットフォームを調査。Eコマースでの導入事例としてHPに成功事例の掲載が多かった順に3社選定。Tig(35事例掲載)、MIL(6事例掲載)、Firework(3事例掲載)
(※1)(※2)(※3)2023年4月時点、それぞれ公式HPにて